フィギュア撮影の背景用小物の製作

2016-02-08 カテゴリ:フィギュア タグ:

フィギュア撮影の背景で使う小物を作った。小物と言うかスタジオみたいなものなんだけど。

前から板張りの床の上にフィギュアを置いて撮影したいと思っていた。フローリングではなく、30年くらい前にいた小学校の床のような感じ。

当時の床板は木の節が黒く出っ張っていて、色の薄い部分はへこんでいた。ところどころ釘が打たれていて、掃除のとき雑巾が引っ掛かって苦労した記憶がある。あんな感じの床の上でフィギュアを撮ってみたいと思っていた。

「アンティーク 板」とかで調べたら参考になるページが見つかった。

簡単で仕上がりも素敵な塗料、DIYの塗装にオイルステインとBRIWAX。

まさにこんな感じの板を作りたいと思っていた。このページによれば「ブライワックス」というのがいい感じらしい。要は木にニスのようなものを塗ることで経年劣化を手軽に再現することができるのだ。

しかし東急ハンズに行ったところ、ブライワックスは400ml入り3000円のものしかなく、小物を塗るには量が多すぎ、値段も高すぎた。

仕方ないのでオイルステインという別な商品で我慢することにした。こっちは小瓶に入ったものが確か1000円ぐらいで売られていた。色は濃い目の茶色である「オーク」を選んだ。

板は近所のケイヨーデイツーで20mm×900mmの桧材が100円くらいで売られていたので、それを10枚買った。

糸鋸で半分に切り、ヤスリで角を丸めてからオイルステインを塗った。ヤスリがけがものすごく大変だった。

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こんな感じで両面にオイルステインを塗った。乾いた後、金属ブラシみたいなのでガシガシこすってツヤを出してみた。

900mmを半分に切ったので、450mmの板が20枚できた。これを並べると幅400mmの板張り床の完成。

寝かせていた「ねんどろいど宮藤芳佳」を開封し写真を撮ってみた。

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想定よりも鮮やかな色になってしまった。もう少しくすんだ色の方が良かったなあ。

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小学校の頃の机や棚のような、安っぽいくたびれた感じはよく出ている。しかしできればもう少し高級感のある落ち着いた色にしたかった。

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まあでもこれはこれで素朴な感じがしていいかもしれない。

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ボケてしまって見えなくなっているが、実は背後の白壁も自作したもの。ベニヤ板にターナーのプラスターメディウムを塗って漆喰の壁のようにしてみた。それなりに雰囲気は出たのだが、この撮り方だと壁の質感が全くわからない。

ちなみにベニヤにプラスターメディウムを塗りたくったら、乾いた後に恐ろしいほど板が曲がった。木のパネルか何かに打ち付けないと真っ直ぐにならんと思う。

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やっぱり床の赤みの方が目立ってしまう。芳佳ちゃんの髪の色をもう少し明るくしたくらいの色にしたかったのだが。

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写真右から2番目の板が少し上にズレているのが分かると思う。これも木材の曲がりが原因。オイルステインを塗った面がかなり曲がった。

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まあ初めてにしてはそこそこうまく行った方だろうか。オイルステインは結構手軽に使えそうなので、また別な色をかって試してみたいと思う。

ちなみに今回もレンズは「Nikon 単焦点マイクロレンズ AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G」を使った。やっぱねんどろいどの撮影にはマクロレンズが不可欠だ。ピント合わせがちょっと難しいレンズだが、かなりキレイに撮れたと思う。